1899年9月27日付 琉球新報記事 画像

○海外貿易調査に関する協議会(続)

調査事項は輸入之部は穀類(米、大豆)、茶、織物(??、蚊帳、其他)、??、??、??、??、薬種、傘、扇、縫?、松燕脂、テクス、蛇皮、陶磁器、草抜とし、輸出之部は水産(鱶鰭、鯣、塩辛、其他)、漆器類、酒類、椎茸、の数に区分し又た各貨物に対する調査事項は輸入之部は貨物の種類、産地並に産額、集散地(取引の状況及び課税等)、運搬の方法、輸入額及其時期、輸入後の需要の状況、直輸入の方法及其利益の程度等に区分し、輸出之部は貨物の種類、産地及産額、某産地の状況、運搬の方法、輸出後に於ける販路の状況、輸出額及其時期、輸出後の需要の状況、今後に於ける輸出消長の見込等に区分し、而して全部に対する取調事項は直輸出入の保護及奨励(金融機関及交通機関)将来新に輸出入の見込ある貨物(材木、絣、紅花、燐寸)に区分し、此等各貨物に対する取調事項の条項は其貨物に依り随意増減する事、将来新に輸出入の見込ある貨物は調査の結果増加する事、産額価額は最近三ヶ年を調査し各年表の記載を要する事とし、右の担当調査委員は穀類は中馬辰次郎、大坪岩次郎の二氏、茶は比嘉次郎、嘉数詠顕、普久里宗業の三氏、織物は肥後孫左エ門、平尾喜八の二氏、雑貨は名護紹孔、渡久山朝恭、比嘉次郎、小嶺幸之の四氏、水産は古賀辰四郎、比嘉次郎の二氏、椎茸類は肥後孫左エ門、大峰桝吉の二氏に定め、而して直出輸入の保護及奨励の担当人は尚順、護得久朝惟、永江徳志、高嶺朝教、伊是名朝睦、津嘉山珍章、中馬辰次郎の七氏とし、又た将来新に輸出入の見込ある貨物の調査担当人は津嘉山珍章、比嘉次郎、名護紹孔、渡久山朝恭、の四氏と定めたり。