1899年10月19日付 琉球新報記事 画像

○吉原理学士の消息

地質調査の為めさきに県下各離島へ出張の大学院学生理学士吉原重康氏は既に与那国、多良間、宮古、西表の各島及び八重山の各群島を巡回し了り本月初に石垣島へ渉り同島旅店なる池畑へ投宿し去る九日より愈々同島の地質調査に取掛かり目下調査中の由なるが調査終了の上十一月八日の便船より帰覇の予定なりとの趣き本社内旧留学生茶話会幹事へ通知ありたり。右に就き旧留学生茶話会に於いては学士帰覇の上は其都合を見計らい通常会若くは特に臨時会を開きて学士を招待し地質に関する演説を請い大衆一般の傍聴を許す筈なりと云う。