1899年11月5日付 琉球新報記事 画像 

○知事の随行に就て

福州貿易実地調査の為め奈良原知事の渡清に就き県官の随行員は前号の紙上に報道せしが此外に民間よりは広運社長護得久朝惟、佐々木笑受郎、古賀辰四郎の三氏も随行して福州へ渡航する筈なりと云う。今回知事の福州行は那覇開港と相俟って本県商工業の上に少なからざる利益を与うる事は申す迄もなき事なるが右の佐々木、古賀の二氏は此の随行を好機として英領なる香港等へ遊覧を延長するやにて其利益知るべきのみ。